まず、変動しやすく、現金払いが多い食費をどう考えるか。
「節約しようとするあまり“月の食費は2万円!”などと決めて栄養不足で体調を崩したら、医療費の方が高くつくので、食費の予算立てでの無理は禁物。
総務省の家計調査では、2人以上の世帯の食費は月7万円前後。ひとり暮らしでも3万円ほどなので、『食費2万円』はかなり無理のある金額です」(飯村さん・以下同)
1か月を「5週」にわける理由
では、お金を貯めるために持ち歩くべき現金はいくらなのか──本誌・女性セブンが導き出した正解の1つが「9000円」だ。
現役世帯の場合、月の収入に対する食費の割合は17%。各家庭によって差はあるが、内閣府の統計では65才以上世帯の収入の平均は月27.6万円なので、これをもとに食費の予算を計算すると、約4万5000円になる。これを「5週分」で割った9000円を、毎週財布に入れておくのだ。
1か月は5週の月もあるので、4ではなく5で割るのがミソ。
「5週目は多い月でも3日なので予算が余りやすく、調整しやすい。余ったら翌週に回したり、予備として取っておけばお米や調味料が必要になったときも余裕を持って買い物できます」(山口さん・以下同)