事実、家計調査によれば、1か月あたりの家具・家事用品費は約1万2000円となっており、5週に分ければ1週間につき2400円となる。これを電子マネーという“お財布”にチャージすることで、生活費を管理しやすいうえ、日常の買い物でポイ活にもなる。
電子マネーは楽天ペイのほか、PayPayやd払いなど、よりポイントの貯まりやすいものを選ぶのがコツだ。
「翌月払いのクレジットカードと違い、PayPayなどの電子決済ならいつどこで何にいくら使ったのかがその場でわかる。履歴も残るので、楽に家計管理ができます」(山口さん)
1週間かけて、財布に入れた9000円と、電子マネーにチャージした2400円を使い切るだけ。やみくもに口座からお金を引き出すことも、とりあえずカードで支払うこともなくなれば、むやみにお金が流出することがなくなり、みるみるうちに貯まっていくはずだ。
アプリを駆使すれば家計簿いらず
家計管理をきちんと見える化するには「家計簿アプリ」も不可欠。特に「Zaim」「マネーフォワードME」「マネーツリー」など、ポイント残高も資産として計上できるうえ「レシート撮影機能」と「支出のグラフ化」などの機能が充実しているアプリがおすすめだ。
「アプリを銀行口座やクレジットカード利用とひもづければ、給与の振り込みや光熱費の口座引き落としが自動で記帳されるほか、日々の買い物もレシートを撮影すれば日付や金額、費目が自動で入力されます。しかも1か月の収支をグラフ化して分析してくれる機能もあるので、予算を立てるのにも大いに役立ちます。
節約するなら、日常的に必ず使う食費と日用品費が毎月どれくらい必要か、適正な金額を見極めるのが先決です」(山崎さん・以下同)
もし予算オーバーしても、慌てる必要はない。
「日常の支出にアップダウンは必ずあるもの。お米やシャンプー、リンスなどを買った週の多少のオーバーは仕方なく、1か月で収支が黒字ならOKと考えて」