中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

【セルフブランディング】毎日同じパターンの服しか着ない50代男性の価値観 「時間とお金両方の節約になるし、“自分は自分”が確立できる」

黒いジャケット・襟付きの白いシャツを着た筆者。ビジネスの場でも釣りの場でも、この格好

黒いジャケット・襟付きの白いシャツを着た筆者。ビジネスの場でも釣りの場でも、この格好

出勤前に洋服で悩むのは楽しいことなのか?

 いや、数回着ただけで飽きて売るんだったら買わないでいいじゃん、なんて思うのですが、それはそれで楽しいのかも。そう思って、日々洋服選びに困っている人にこう聞いてみました。

「出勤前に洋服で悩むのってのは楽しいことなんですか?」

 するとこう来る。

「面倒くさいに決まってますよ! 本当はやりたくないです」

「じゃあオレみたいに服を決めちゃえばいいですよ。毎日同じ服を着ていたら『あぁ、コレがこの人の制服みたいなものなのね』と周囲は思ってくれますよ」

「それはあなただからできるんですよ! あまりに無頓着過ぎる」

 とはいっても、服装で損をしたことはないし、年間の被服費も新しいシャツを買う程度のため、6000円ぐらいでしょうか。時間とお金、両方の節約になるのに加え、「自分は自分」という気持ちを確立できて、セルフブランディングにもなるので、案外「同じ服を着続ける」って良い生活習慣だと思うんですけどね。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など多数。最新刊は『日本をダサくした「空気」』(徳間書店)。

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