何としてもパートナーを見つけたい――。そんな切実な願いを持つ人たちは多い。とはいえ、いざデートにこぎつけても、なかなか交際にまで至らないというケースは少なくない。そうした人たちが頼るのが、周囲の“恋愛強者”たちからの助言や、ネット上の「こうすればうまくいく」といった情報だ。だが、そうした恋愛アドバイスを聞いて成功した人たちもいれば、失敗してしまった人たちもいる。男性たちの悲喜こもごものエピソードを紹介する。
これで“間違いない”の情報を鵜呑みにして…
メーカーに勤務する20代男性・Aさんは、これまで交際経験ゼロ。最近好意を寄せている20代女性とデートの約束を取り付けることに成功し、「付き合えるかもしれない」と舞い上がった。早速、SNSの情報と女友達からの助言をもとに戦略を立てることにした。
「女友達から、初回のデートで何かプレゼントを渡せば、ほかの男性と差をつけられるとアドバイスをもらったんです。『花を渡すのもいい』と言われたものの、抵抗がありました。そうした中でSNSを見ると、特定のブランドのネックレスやハンドクリームなどはNGとあり、どうすればいいのか混乱しました」(Aさん)
そこでAさんが選んだのは、華やかで少しばかり値が張るボールペンだった。贈り物として“間違いない”という情報にすがる思いで飛びついたが、現実は残酷だった。
「彼女の顔がこわばっていたというか、あまり嬉しそうではなかったんです。不思議に思って、3歳年上の姉に何気なくその話をしたら、『マジでいらない』と笑われてしまいました。姉の持論では、初回デートにプレゼントなんか必要なく、最低限マイナスの印象を与えなければ次につながるとのこと。他人のアドバイスは聞いたら聞いた分だけ迷うし、女性といってもいろんな人がいるので、巷にあふれる情報や周囲のアドバイスの言うことが必ずしも“正解”ではないと勉強しました」(Aさん)