IPO株投資のポイントとは(イメージ)
2024年3月に日経平均株価が4万円超まで上昇した大相場のなか、「IPO(新規上場)株」への投資が注目を集めている。「IPO株を公開価格で手に入れれば、儲けが出る確率が高い」とされるだけに、虎視眈々とそのチャンスを探っている投資家は少なくないだろう。
企業が新規上場する際、まず設定されるのが株式の「公開価格」だ。公開価格は、主幹事となる証券会社が機関投資家など専門家の意見を集約、新規上場企業の業績予想や、すでに上場している同業他社の株価などを加味した上で仮決定する。それを投資家に提示し、需要状況を把握して最終決定する流れが一般的だ。この一連のプロセスは「ブックビルディング方式」と呼ばれている。
そうして決まった公開価格は、「上場後に想定される株価」より割安に設定されているケースがほとんどだという。