「生きている人のために葬儀がある」
昨年7月、高校時代から連れ添った妻(享年69)を乳がんで亡くした歌手でタレントの円広志さん(70)は、「生きている人のために葬儀がある」と語る。
「当初、嫁の葬儀は身内だけで行なう予定でしたが、やはり訃報を関係者に黙っておくわけにはいかず、最終的に親戚縁者だけでなく嫁の友達から僕の仕事仲間、スタッフまでたくさんの人に参列してもらいました。思い出話が広がって嫁の供養になったし、僕自身も皆さんに気にかけてもらって勇気づけられました」
葬儀と同様、墓についても夫婦で決めておく必要があると遠藤氏は言う。
「コロナ禍で遠方の墓参りができず、これを機に改葬したという声はよく聞きました。近年は“夫の先祖代々の墓には入りたくない”という妻も多い。葬儀と墓はセットで考えておくべき問題です」
※週刊ポスト2024年7月19・26日号