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《大相撲とカネ》「懸賞金」獲得本数の怪 快進撃の大の里が休場続きの照ノ富士より少ないのはなぜ?

力士が得るのは「懸賞1本につき6万円」

 懸賞の常連である永谷園は「味ひとすじお茶づけ海苔の永谷園」「さけ茶づけの永谷園」「梅干し茶づけの永谷園」「5月17日はお茶づけの日」といったお決まりの文句を流し、同じく常連の高須クリニックは「イエス!イエス!高須クリニック」「イエス!イエス!高須クリニック」と連呼するスタイルだ。前出・協会関係者が続ける。

「自由にやっているように見えるが、すべてに相撲協会のチェックが入ります。都内には懸賞旗を製作する会社が2社あります。70センチ×120センチのポリエステル生地に両面プリントされたものがモールで飾り付けされ、新規なら製作に1~2か月かかる。製作費は6万~7万円程度だが、デザインが決まれば相撲協会のチェックを受けないといけない。もちろん宣伝文句の審査もあります」

 この懸賞は、2019年9月場所から1本7万円に改定された(それ以前は6万2000円)。相撲協会の事務経費が1万円、力士の源泉徴収や所得税のための積み立て金が3万円を占め、力士が土俵上で受け取る金額は3万円となる(勝ち力士の獲得金額は6万円)。

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