9月のセントレア発でドバイ行き往復総額が3万円台
もちろん、フィリピン以外に行きたい人もいるだろう。そんな人におすすめなのが、ドバイである。
通常8月は1年で最も航空券が高くなる時期だ。にもかかわらず、あまり金額を上げないエアラインもある。その一つが中国東方航空である。
羽田・成田発で上海経由のドバイまでが8月半ばから末にかけてのピーク時でも総額で5万5000円ほどからのスタートは「爆安」といってもよい価格だ。
実は、中国東方航空は、中部国際空港発がさらに安い。9月以降なら往復総額3万円台後半という航空券も見つけることができる。これは片道ベースになおすと1万円台だから、中部から上海への単純往復の航空券と考えても割安といえる。
中国東方航空は上海をハブ空港としているため、フライトの時間によっては行き、もしくは帰りにトランジットで少し上海市内を観光することも可能だ。しかも、中国単純往復なら7000円以上かかる観光ビザを取得する必要があるが、トランジットの場合は144時間までビザなしで滞在することができる。
ただし、この中国東方航空の安い航空券のなかには乗り継ぎによって片道30時間以上かかるものもあるので、接続のよい便を選ぶことが重要になってくる。
また、夏のドバイは、建物から外に出るだけで眼鏡がくもってしまうほどの灼熱だ。なので、現地では屋内でのホテルステイやショッピングなど、アクティビティはある程度限定されてしまう。ただし、ドバイからアブダビへ移動すれば、アブダビをハブとするウィズエアーでさまざまなところへ安く行くことができる。たとえばウズベキスタンのサマルカンド、アルメニアのエレバン、アゼルバイジャンのバクー、ジョージアのクタイシ、キルギスタンのビシュケクなどを往復総額1万円台でカバーしている。
ヨーロッパでもルーマニアのブカレストやキプロスのラルナカ、ギリシャのアテネなどを1万円台で往復することができ、日本からの合計金額でみても、7万円台でおさまる。途中、上海での乗り換えにくわえて、ドバイからアブダビを陸路移動するなど、手間と時間がかかるが、単純に金額だけでいえば、ヨーロッパへ最安値のアプローチといえそうだ。