為替でも有利なトルコは往復7万円台
安いのは分かったが、そんなに手間はかけたくない、という人におすすめなのが、やはり中国東方航空のイスタンブール往復である。8月末出発なら、羽田発で往復総額7万円台前半にとどまる。また、トルコリラは、2023年9月に1トルコリラが5.5円だったのに対して、2024年7月中旬時点で4.8円程度となっており、円が相対的に弱くなっていない通貨となっている。
フィリピンのように格安というわけにはいかないが、ホテル、食事ともに日本よりはやや割安で済ませられそうだ。
冒頭に書いたように、円安の逆風はしばらく続くだろう。だが、その逆風を待っていてはいつまでたっても海外に行くことはできなくなってしまう。ぜひ、円安=高すぎるという固定観念にしばられることなく、海外で貴重な体験をしてほしいと思う。
※航空券・ホテル代の価格は記事執筆時点のもの
【プロフィール】
橋賀秀紀(はしが・ひでき):トラベルジャーナリスト。東京都出身の50代。訪問国は130か国・渡航回数200回以上。著書に『エアライン戦争』(共著・宝島社)など。