食費の悩みを解消するには、普段から夫婦でスーパーに出かけるとよいと小谷氏は言う。
「麦茶はペットボトルで買うのではなくパックで作ったほうがずっと安いとか、妻が当たり前にやっている節約術に気付くはずです。小さなところから『生活の知恵』を付けておけば、食費を浮かすことはできます」
男性によっては、妻に先立たれたことで食事をはじめとした生活習慣が乱れ、持病が悪化して医療費が増えるケースも珍しくない。
「生活を管理する人がいなくなり、セルフネグレクトになってしまう人も少なくありません。大病をした場合は高額療養費制度がありますが、ひとりよりも世帯合算ができる夫婦のほうが約9万円の上限金額に達しやすい」(小谷氏)
ひとりになると割高になる出費もあることを覚えておこう。
※週刊ポスト2024年8月2日号