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日本での「ふつう」の暮らしは「ふつう」ではない…若き日に海外でパスポートを紛失、丸腰で2週間立ちすくんだオバ記者の実感

「日本ほどいい国はない」石丸伸二さんの言葉

「外国で生活すると、日本ほどいい国はないと思うんですよ。しかもこの時代に日本に生まれたのは奇跡としかいいようがない。こんな恵まれた日本が少しでも長く続くように、自分にできることをしたいと思ったんです」

 これは、先日の東京都知事選挙で165万超の票を得た石丸伸二さん(41才)の言葉だ。彼がまだ広島県安芸高田市長で都知事選出馬を表明したばかりのとき、本誌の企画で対面したんだけど、インタビュー後の立ち話で、彼は何の気負いもなくそう言った。

 彼の前々職は銀行員で、為替アナリストとしてニューヨークに赴任し、4年半、年間100日、カナダからチリまでたったひとりで地球を縦に行き来している。「ふつう」の暮らしが「ふつう」ではないことを知っている人だ。

「野原さん、石丸信者だよね。年をとると若い男に目が向くのはふつうだもんね」と前出のカツコさんは、笑いながら私をバシバシ叩く。

 ……違うんだけどな。人の「ふつう」を壊すのはものすごく大変。そんなことを実感した都知事選でした。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2024年8月1日号

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