「いがんがねぇ、こんなことになって」
ところが、売店関係者は「いかんがねぇ、こんなことになってまって」と肩を落としている。この関係者が続ける。
「ほりゃー、ほうだわ。石川県出身の大の里が大関昇進となりゃー盛り上がる。昨年の名古屋場所はデビュー2場所目でまだ幕下だったがねぇ。それが1年後には初優勝して大関候補として戻ってきたにぃ。千秋楽までに(グッズが)のーなったら洒落にならんがね。だで、業者によーけー持ってくるように言うたんだわ。それが序盤に3敗だがや。頼むわぁ」
大の里だけではなかった。名古屋場所での人気が抜群だった富山県出身の朝乃山は、4日目の一山本戦で左膝から崩れるように押し倒されて負傷。それまで3連勝だったが5日目から休場に。長期離脱の可能性もあるという。
長野から応援団が駆け付けることで知られている御嶽海は初日に大の里に勝ったものの、2日目から霧島、豊昇龍、照ノ富士とモンゴル勢に3連敗を喫し、中日までに5敗。石川県出身の力士も、遠藤と輝は前半戦で4敗と振るわない。三重出身の十両・志摩ノ海も黒星が先行している。
「名古屋場所は年に1回だでぇ、大の里のグッズは初めてやった。もちろん人気はありゃすが、こんなもんやないにぃ。(3月の)大阪場所で110年ぶりに新入幕優勝した尊富士も、休場だと。いかんてぇ」(前出・売店関係者)
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