上位で目を引くのが、いま話題の「インド株」。人気の理由について、ファイナンシャルプランナーの松岡賢治さんが分析する。
「インドはいま、人口が急増中で世界最多。人口が増えればそのためのサービスや仕事が増え、経済が成長します。成長が鈍化している中国からインドへ、資金がシフトしているのが理由の1つでしょう。
ただし、現在新NISAで買えるインド株ファンドには信託報酬(手数料)が高いものが多く、運用コストが高くつきがち。アメリカに上場しているインド株に投資している米国ETF(上場投資信託)なら、信託報酬は割安なので、その中から探すのも1つの手です」
インド株と並んで注目されているのが「半導体関連」。いままさに株式市場でもっともホットな分野だ。ファイナンシャルプランナーの鬼塚祐一さんが解説する。
「半導体がこれほど注目されている理由は『生成AI』の台頭にあります。例えば、生成AIを動かすのに不可欠な高性能半導体を開発している米エヌビディア社の株価は1年で3倍にも上昇しました。
また、同社の半導体の製造を担っているのは、熊本県にも進出している台湾のTSMC(台湾積体電路製造)社で、製造のために必要な機械は日本企業も携わっている。1つの半導体をつくるのに世界中の企業がかかわっているため、業界全体が急成長しているのです」
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