本誌・女性セブンは「みんかぶ」の「投資信託売れ筋ランキング」上位100の6月28日時点のデータをもとに、純資産総額の多い順、すなわち「多くのお金を預かっている順」に、ランキングをまとめた。
ランキングの上位で目を引くのが、「eMAXIS Slim」シリーズだ。三菱UFJアセットマネジメントが運用するこのシリーズは、保有している間は毎年かかる運用コストである信託報酬で業界最低水準をめざしており、一定の純資産総額を超えるとより低い信託報酬率が適用される「受益者還元型信託報酬」を採用しているなど、なるべく低コストでお金を増やしたい人にとって大きな魅力がある。
こうした運用ができるのも、多くのお金を集めているからにほかならない。
2トップ、「S&P500」と「オルカン」の違い
そんなeMAXIS Slimシリーズの中でも圧倒的な人気を集めている“2大巨頭”が、アメリカを代表する500社に投資する「S&P500」に連動するファンドと、全世界の株式に幅広く分散投資する通称「オルカン」こと、「全世界株式(オール・カントリー)」だ。
好調な米国株に注目が高まっていることで「S&P500」がランキングではトップとなっているほか、米国株に投資する銘柄が数多くランクインしている。だが、よりリスク分散を重視するならS&P500よりもオルカンの方が優れているかもしれない。ファイナンシャルプランナーの鬼塚祐一さんが解説する。
「S&P500が米国株だけに集中しているのに対し、オルカンはその名の通り全世界の株に分散投資ができます。
1本持っているだけでアメリカはもちろん、いま話題のインドや半導体企業など、世界中の幅広い業種に資産を分散させることができるので、簡単に投資の基本を押さえることができ、大きな間違いにはなりにくい」