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【新NISA】2024年上半期「純資産総額」ランキングの読み解き方 「S&P500」と「オルカン」の“2大巨頭”の違いに注目

純資産総額が大きい投資信託の特徴を読み解く(写真:イメージマート)

純資産総額が大きい投資信託の特徴を読み解く(写真:イメージマート)

 新NISAがスタートしてから半年が過ぎた。いまなお加入者は増え続け、新規口座開設数はこの半年で約224万件、累計では1501万件、前年同期比の2.6倍にものぼる。

 投資の基本は「長期・分散・積立」で、新NISAにおいても鉄則だ。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが語る。

「特定の国や地域、テーマに絞った投資、短期での売買はリスクを大きくするケースも。例えば、インド株がいま有望だからといって“一発大当たり”を狙って資金をすべてインド株ファンドにつぎ込むなどは避けたい。資産の性格を偏らせず、日本株や米国株、また債券なども検討し、資産全体の性格を分散することを心がけてほしい。ハイリスクなものへの投資は少額にしましょう」

「純資産総額」はファンドの強さ

 ファンドの安定感の1つの指標になるのが、規模を示す「純資産総額」だ。

「投資家からのお金がどれだけ集まっているかを示すもので、純資産総額が大きいほどまとまった資金があり、安定して運用しやすいということになります。資金繰りがうまくいかずに途中で運用をやめてしまう『繰り上げ償還』も起こりにくいため、同じジャンルの商品なら、純資産総額が大きい方がより長期で運用しやすいと考えられるでしょう」(風呂内さん)

 純資産総額には「集まったお金」だけでなく「それを元手に運用して増やしたお金」も含まれる。純資産総額が一定期間で大きく上昇している場合は、それだけ人気が高まっているともとれるのだ。

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