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都知事選を経てオバ記者が考える…“団体の女性会長”と“倉庫を仕切る古株パート”に見た「正しいリーダーの姿」

オバ記者こと野原広子さん

オバ記者こと野原広子さん

古株パートのふるまいから考えた「リーダーの定義」

 規模は違うけれど、女性リーダーと聞いて思い出すもう1人は、私が商品搬送のアルバイトをしていたときに、その倉庫を仕切っていたKさん(50代半ば)だ。

 派遣会社から数日間だけ集められるアルバイトたちに仕事を教えながら、自分も手を動かす。そして誰かが失敗すると、スッと立ち上がってフォローする。その感じのよさといったらないんだわ。立ち仕事の人にさりげなく椅子を差し出したときは、思わずKさんの名札を見たもんね。

 そうしたら、Kさんは社員でも責任者でもない。ただの古株のパートだったんだよね。おそらく時給だって私たちと100円も変わらないはずだ。このときから私は、「リーダーとは視野の広い人」「骨惜しみしない人」と定義づけるようになった。

 で、小池百合子さんだけどね。8年前の彼女は、誰かに推薦されたから都知事選に出たなんて格好はつけなかったはずよ。

 あ~あ、しかも少なくともあと4年は小池都政なんだよね。どうかシルバー・ジャイアンにだけはなりませんように。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2024年8月8・15日号

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