「高校生ですから、やはり肉を好まれますが、そこはバランスよく魚や野菜もメニューに取り入れるようにしています」
試合も1回戦で負けてしまえば、次の日には宿を後にするが、決勝まで駒を進めると宿も熱気を帯びる。鹿児島県の学校を30年以上受け入れてきた「やっこ旅館」代表の芳本典夫さんは、次のように振り返る。
「1994年に樟南高校の田村恵(捕手)と福岡真一郎(投手)のバッテリーが活躍したときは、ファンで宿の前があふれかえっていました。私はまだ子供だったのですが、ちょっと誇らしかったのを覚えています。選手もお年頃ですから宿の窓から顔を出して外の様子を見たりしていましたね。なかには追っかけをしていた女の子とうちに泊まった選手が結婚したと報告にきたこともありました」(芳本さん)
次のページ:水はけのよさにこだわったグラウンド整備