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【甲子園球場100周年】球児を支え続ける縁の下の力持ち ホテル・旅館の食事のこだわり、グラウンド整備「阪神園芸」の職人技

甲子園の天然芝は5月~秋、冬~春先の2回種まきを行うことで、一年中緑の芝を保っている(画像提供/阪神園芸株式会社)

甲子園の天然芝は5月~秋、冬~春先の2回種まきを行うことで、一年中緑の芝を保っている(画像提供/阪神園芸株式会社)

甲子園のシンボルでもある外壁を覆うツタは、夏の大会前には約3日間かけて整える(画像提供/阪神園芸株式会社)

甲子園のシンボルでもある外壁を覆うツタは、夏の大会前には約3日間かけて整える(画像提供/阪神園芸株式会社)

水はけのよさにこだわったグラウンド整備

 甲子園で試合があるときに雨が降ると、必ずといっていいほどSNSでトレンドになるのが「阪神園芸」だ。それは、どんな悪天候でもすぐに試合ができるよう、同社のグラウンドキーパーが整備をしているからだ。

「当社の本業は造園業で緑化工事や公園、商業施設や公共施設の緑地管理などを行っており、そのノウハウは甲子園のグラウンド整備でも生かされています」(広報担当者・以下同)

 甲子園の土は豪雨でどんな水たまりができても、水はけがよく、すぐに試合ができる状態になる。それは、阪神園芸が普段から土にこだわり整備しているからだ。

「甲子園一帯はもともと廃川敷で、その地層の上に約50cmにわたって割栗石(わりぐりいし)が敷き詰められています。さらに鳥取、岡山、鹿児島など全国から取り寄せた黒土に白砂をブレンドした土をもり、白球が見えやすいように敷いています。

 シーズン中は、整備カーやトンボがけでグラウンドを整え、オフシーズンには土を約25cm掘り起こしてほぐすなどして風を通します。その作業を行うことで、選手が1年通してプレイしやすい、水はけのよいグラウンド環境になります」

 今年の夏の大会で、グラウンドでどのようなドラマが生まれるのか、いまから楽しみだ。

※女性セブン2024年8月8・15日号

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