投資情報会社・フィスコが7月29日~8月2日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は伸び悩みか。7月30-31日開催の日本銀行金融政策決定会合では、国債買い入れ減額の詳細と追加利上げを決定する公算で、市場はすでに織り込み済み。政府・与党からも円安抑止の観点から日銀の金融正常化が言及され、政策決定の注目度が高まっている。もっとも、先週の円急伸で一段の円買い余地は大きくない。また、日本経済の減速で利上げ見送りなら円売りが強まりそうだ。ただ、金融政策の現状維持が決まったことによって円が急落した場合には為替介入が警戒され、ドル円の上昇は想定にとどまるだろう。
一方、同じ日程で行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の据え置きが予想されている。市場は9月から年内2回の利下げの手がかりを得られるか注目。日銀金融政策決定会合で追加利上げは織り込まれ、円買いは限定的となりそうだ。FOMCが利下げに前向きならドル売り優勢の見通し。
【日本銀行金融政策決定会合】(7月30-31日開催)
日銀は7月30-31日開催の金融政策決定会合で、国債買入れ減額の詳細と追加利上げを決定する見通し。決定内容が想定内なら金融正常化の後退とみられ、円買いは限定的。
【FOMC】(7月30-31日開催)
米連邦準備制度理事会(FRB)は7月30-31日、FOMCを開催し、政策金利の据え置きを決定する公算。タカ派的な政策姿勢を緩めれば9月の利下げ開始を見込んだドル売り地合いに。