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スマホを見ながらパチンコを打つ人たちの本音と実情 「当たらない演出は無駄」「パチンコ動画のほうが楽しい」、演出カスタマイズ機能の影響も

スマホを見ながらパチンコを打つ人たちが増えているという(イメージ)

スマホを見ながらパチンコを打つ人たちが増えているという(イメージ)

 さまざまな映像や音楽、効果音などを駆使してユーザーを楽しませるパチンコ。演出が年々派手になる一方で、店内を見渡すとせっかくの盤面ではなく、スマホを見ながら打っているユーザーも多い。

 パチンコの“演出”とは、基本的に“大当たりがくるかもしれない”ということを示すものだ。パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。

「パチンコでは基本的に玉が“ヘソ”と呼ばれる場所に入った瞬間に抽選が行われ、その時点で大当たりなのかハズレなのかが決まっています。その抽選結果が、パチンコ台の液晶画面でさまざまな演出を経て告知されるという流れです。

 多くの機種では、数字の図柄が揃ったら大当たりですが、その図柄が揃うまでにいろいろな“予告”や“リーチ”が出ます。それらには “○○予告が出たら、大当り期待度が大きい”といった確度をにおわせる意味合いが含まれているため、何が出るかによってユーザーがドキドキできるわけです」

 パチンコの演出は、ユーザーの気分を盛り上げる重要な位置づけなのに、それを見ずにスマホを見ながら打っているユーザーが増えているのはなぜなのか。

「演出が派手になり、多様化している一方で、“派手になりすぎている”という側面もありそうです。言いかえれば『すごく派手な演出なのに、期待度が低い』というものが多くなっている。その結果、どの演出にもなかなかドキドキできなくなっているというユーザーも少なくないでしょう。

 また最近では多くの機種に演出のカスタマイズ機能が搭載され、演出にメリハリをつけることができるようになっています。たとえば、大当たりを引いた時に“特定の演出”が発生しやすいようにカスタマイズすれば、その“特定の演出”が発生しない限り、ほとんど当たらないという状況を作ることができる。つまり“特定の演出”がないなら、ほぼ当たっていないことがわかるので、わざわざ液晶画面を見る必要がないんです」(藤井氏・以下同)

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