「家財一式」や「その他財産」
相原氏が指摘する。
「財産目録を作る際、不動産や預貯金といった大きな財産項目にばかり意識が集中し、細々とした家財などを『家財一式』や『その他財産』としてまとめてしまうケースが多いのですが、これは相続時の火種になりやすい。家財の解釈を拡げて、なんでも持って行ってしまう人が多いのです。価値があるものは個別に財産目録に記載しておくことが重要です」
また、「財産の書き忘れ」にも注意したい。
「借金といった負の遺産を書かない人が多いのですが、これも相続時にトラブルを生みます。デジタル資産のパスワードや使っていない口座も書き忘れないようにしましょう」(相原氏)
※週刊ポスト2024年8月16・23日号