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嘉門タツオさんが語った“妻亡き後の過ごし方”「妻が好きだったワインを妻の友人や親族と楽しむ時間が、僕にとっての救い」

「ひとりの生活ペースを掴むまでに半年ほどかかりました」と嘉門タツオさんは振り返る

「ひとりの生活ペースを掴むまでに半年ほどかかりました」と嘉門タツオさんは振り返る

 妻を亡くした男性は「まさか俺より先に逝くとは」と口を揃えて語る。妻に先立たれた著名人は、最愛の人の死にどう備え、どう乗り越えたのか。シンガーソングライターの嘉門タツオさん(65)は、2022年9月、14年間連れ添った妻を亡くした。妻を亡くして生まれた「隙間」を、どのように埋めていったのか。

 * * *
 妻(享年57)は僕と出会う5年前に脳腫瘍の手術を受けており、2022年5月に再発が見つかりました。そして、その年の9月に旅立ちました。

 結婚して14年間、ほとんど夫婦一緒に行動していて、妻との時間がある日を境に突然なくなってしまった。その隙間をどうやって埋めればいいかわからず、戸惑いました。ひとりの生活ペースを掴むまでに半年ほどかかりましたね。

 没後1年が過ぎた頃から、ようやく気持ちの区切りがついたように思います。部屋の模様替えを進めて、セミダブルを2つ並べていたベッドはキングサイズ1つにしました。何百とあった妻の洋服やアクセサリーは共通の友人たちに譲りました。

思い出話を肴に

 夫婦ともにグルメで、よく外食しました。その過程で出会った多くの友人とはいまだに交流が続いています。

 妻が先立つと親族との関わりも疎遠になりやすいと聞きますが、僕はそうならなくてね。妻の3人の弟たちとはグループLINEを作っており、妻の月命日である15日にはいつもお墓参りの連絡と写真をアップして、お互いに「ありがとう」と言い合える関係が続いています。

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