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【サンリオ、フードアンドライフカンパニー、キヤノン】「総悲観は買い」か「休むも相場」か? 日経平均乱高下の局面でチェックしておきたい好決算銘柄3選

キヤノン(7751)

 日本を代表するOA機器総合メーカー。カメラ、事務機器で世界大手であり、半導体露光装置から医療機器までを展開する同社は、7月25日に2024年12月期第2四半期決算にて好業績を発表している。

 前年同期比で売上高+8.2%、営業利益+12.3%、経常益+17.4%、純利益+23.0%という大幅な成長となり、通期業績で売上、利益ともに上方修正を行った。修正の理由としては「新規事業の成長性、主力事業の市場競争力や新製品効果、これに為替レートの見直しを考慮」とのことだが、この上方修正により、通期の売上高においては2007年の決算以来17年ぶりの最高売上の予想となる。

 同社も8月に入ってからの全面暴落の影響を受けており、8月5日終値でのPERは11.1倍、PBRは1.05倍、利回り3.9%と一気に割安かつ高利回り銘柄の仲間入りとなった。この銘柄にも注目が集まりそうだ。

キヤノンの各分野における新規事業(全体戦略資料より)

キヤノンの各分野における新規事業(全体戦略資料より)

まとめ

「上げ100日、下げ3日」という相場格言があるが、8月に入ってからの暴落はまさにその格言を体現したものであった。

 もちろん今後も日本、アメリカともに今後の経済指標の状況ではさらなる下げも考えられるが、夏枯れ相場と呼ばれる出来高の少ない時期には、少しのイベントで値が大きく動くことがある。

 今回の暴落もこの夏枯れ相場の真っただ中に起こったことであり、ここから市場参加者が戻ってくれば、暴落した好業績銘柄は当然拾われていくのではないかと思われる。

「総悲観は買い」という相場格言もあるが、乱高下がいつまで続くかは未知数である。「休むも相場」を実践しつつも、こんな時だからこそ、好業績を出している個別銘柄を発掘していくことに時間を使うのもよいだろう。

【プロフィール】
古賀真人(こが・まさと)/個人投資家、経済アナリスト、会社経営者、投資系YouTuber。1978年、埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote「カブアカマガジン」(https://note.com/masatokoga)を日々更新中。

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