部屋から玄関までの廊下がペットボトルで溢れて…
フリーターの男性・Mさん(20代)の部屋は、いわゆるゴミ屋敷に近い状態。定期的に片付けようとはするものの、「ゴミのなかでもペットボトルは厄介」だという。
「ゴミを出せば済む話だと思うかもしれませんが、その作業が難しいんですよね……。頑張って他のゴミは出せても、ペットボトルは処分するまでの段階がたくさんある。ラベルを剥がして、中を洗うなど、手順を考えるだけで面倒になって、その辺に投げてしまいます。最も酷い時は、部屋から玄関までの廊下がペットボトルで溢れていたことも。床が見えなくなっても『踏んでいけばいい』と思ってしまうので、また溜まるんですよね。
とはいえ、ふと我に返った時には絶望しますよ。部屋が汚いと元気がなくなり、掃除をする力も湧いてきません。正直、悪循環です……」(Mさん)
リサイクル対象であるペットボトルを処分するまでのハードルが高いと感じる人もいる。メーカー側も剥がしやすいラベルや潰しやすいボトル、ラベルレス等、処分を簡単にする企業努力はしているが、「分別」というシステムがある以上、一定の手間がかかるのは仕方がない。人によっては捨てるに捨てられず、部屋に溜まっていくばかりのようだ。(了)