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「令和のコメ騒動」が月450kgのコメを消費する相撲部屋の死活問題に 「地方場所なら差し入れもあるが…」東京開催9月場所の不安

古いコメを食べさせて、集団脱走が起きたことも

 価格についての懸念もあるようだ。スーパーで販売されるコメの平均的な価格は1kgあたり600~700円で、月に500kg近い消費となる相撲部屋ではコメに月30万円前後を費すことになる。新興部屋のマネージャーが言う。

「うちは地方の農協から定期的に買っている。まだ力士の数が少ないし、9月以降は新米が出回るというからコメが手に入らない心配まではしていないが、値段が上がりそうだとも聞いている。また、気候の問題で一等米の収穫が少ないとも聞く。力士にはいいコメを食べてもらいたいが、いかんせん若い力士が多いのでよく食べる。金銭的なことも考えると、今までと同等の質のコメを出してやれるか。厳しいかもしれない」

 こうした問題は、部屋を危機に陥らせかねない。2020年8月には、コメが引き金となって不祥事もあった。式秀部屋の力士9人が集団脱走した騒動では、部屋のおかみさんの部屋運営が問題視された。別の相撲担当記が言う。

「脱走の原因は力士たちが古米を食べさせられたことだった。後援者から差し入れされた新米はおかみさんの実家や知り合いに送られ、力士には4~5年前の古米が与えられたという。まずくて食べられないという不満から、集団脱走に至ったといいます」

 コメの消費量を減らせず、質も落としたくないなかで、相撲部屋は令和のコメ騒動をどう乗り切っていくことになるのか。

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