中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「イヌやネコを飼っている人は本当に立派」 ネコを飼えないネコ好きライターの憧れ

野良ネコと触れ合う筆者

野良ネコと触れ合う筆者

 国内で飼育されるペットの代表格といえば、イヌとネコ。ペットフード協会によると、2023年の全国犬猫飼育実態調査(推計値)では、ネコの推定飼育数が約906万9000頭で犬は約684万4000頭となっている。ネコが好きなネットニュース編集者・ライターの中川淳一郎氏は、「イヌやネコを飼っている人たちは立派だと思う」と感慨深い。なぜそう感じるのか。中川氏がペットと共に暮らす生活について考察する。

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 私と妻はネコが大好きです。「ネコを早く飼いたいね♪」と言い続けて早や14年、結局ネコを飼う生活は実現できませんでした。ここではなぜ犬とネコを飼うことができる人が立派なのかについて書きます。

 まず、自身の子供ではないものの、動物をキチンと快適に過ごさせようと考える精神が立派です。人間の子供を大切にするのは当然ですが、イヌとネコに対しても同じように扱う。いや、さすがに塾に入れたりお受験をさせたり、とかはないですが、生活のかなりの割合をイヌとネコに費やすことを覚悟していることが立派なのです。

 何しろ「生命」を尊いものとして捉えており、生活の中心の一つにイヌとネコの世話が含まれている。私は佐賀県唐津市在住なのですが、東京の友人から「そっちに行きたいんだよね~」と頻繁に言われます。「いらっしゃいませんか?」と言うとそこで「でも『あんず』がいるから簡単には行けないんだよね」と飼っているイヌの名前を出し、そこから綿密な日程調整をし、ペットホテルの予約をし、ようやく唐津に来ることができるのです。

 お子さんだけでなく、イヌとネコのことも考えて自身の行動を考えている。それだけを見ても、家族を持ちつつもイヌとネコを飼う人の意識の高さと、生命を大事にする感覚を理解し、立派だと思うのです。

 私にはこんなことはできません。何しろ自分勝手なものなんで。この10年ほど、毎年イヌを飼う夫妻(子供はいない)と旅行をしているのですが、毎回2人はイヌをペットホテルに預けている。しかも、リアルタイムのカメラを完備しているペットホテルのため、それを適宜チェックし、「あんず」ちゃんの様子を一日に何度もチェックしている。

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