外ではネコと触れ合いつつ、クワガタを飼う生活
私もネコが好きなのですが、“そこらへんにいる野良ネコを可愛がればいいや”という生活を続けています。なんでネコを飼わないのかといえば、まず、ネコを飼うことができる賃貸物件が少ないことがあります。大抵の賃貸物件はインコやメダカなどの飼育は許可するものの、イヌとネコは禁止されている。
この段階でイヌとネコを飼える人は一定の「社会的成功者」感をクリアしているといえましょう。家賃を数万円上げたことによりイヌとネコを飼えるような物件が契約できるわけです。さらに、自分の家を持っているか、賃貸かはさておき、1週間ほどの旅行に行く場合はペットホテルに預ける必要がありますが、この費用を払う余裕もあるのです。
そういったわけで、ネコ好きの私が何をして「ネコ欲」を満たすかといえば、時々、野良ネコと仲良くするということになります。唐津には野良ネコがたくさんおり、唐津の人々の優しさもあってか、こちらになついてきます。
こうして外ではネコと触れ合いつつ、自身のペットとしてはクワガタをたくさん飼っています。オオクワガタであれば4年ほど生きますし、夜になるとガサガサとする音が聞こえて「ペットを飼っている」という感覚に浸れます。さらに、私は日本が寒い時はタイに長期間行くようにしているのですが、クワガタって11月から5月までは冬眠するんですよね。
「越冬」という言い方をするようですが、その間はエサを与えないでもいい。だから2023年は2月から5月までタイで余裕で過ごせました。5月に戻ってからしばらくしてクワガタが起きてきたのでエサをあげましたが、とにかく負担がなく飼えるペットです。
そういった意味でイヌとネコを飼う方々のすごさを常に感じてしまうのでありました。皆さまもイヌとネコを大事にしてください。本当に家族ですよね。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『よくも言ってくれたよな』(新潮新書)。