日本女子大も経済学部を構想
関東では、日本女子大が2023年に国際文化学部、2024年に建築デザイン学部、2025年に食料学部を設置し、2027年に経済学部を構想中と発表している。
東京女子大は現代教養学部を再編し、リベラルアーツ教育をアップデートしていく。
男女の旧来の役割分担がなくなった現在、なぜ、女子大は必要なのか。これはよく聞いた話だが、企業で女子のエース社員は女子大出身が多いという。異性がいない空間で学んできたせいか、男性の顔色を見ずに積極的に働き、努力するからだと指摘もされる。
まだまだジェンダーギャップが大きいとされる日本では、女子に特化した教育も有意義なはずだ。
また、総合職の求人でも「女子の人材がほしい」という企業は女子大に注目するから就職面で優位になることもある。そして、就職先も大手企業への就職だけではなく、女子の人材を本気で育てようという企業は必ず女子大に働きかけをする。
今後の女子大の挑戦に注目したい。
(了。第1回から読む)
【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)も話題に。『中学受験ナビ』(マイナビ)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)で連載をし、『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』で記事を書いている。【Xアカウント】@sugiyu170