米女子ゴルフ(LPGA)で日本人プロたちが健闘している。賞金ランキングの2位に笹生優花、3位に古江彩佳が食い込んでいる。以下、渋野日向子(9位)、西郷真央(18位)、畑岡奈紗(49位)、勝みなみ(65位)、西村優菜(72位)、稲見萌寧(99位)と続くのだが、意外なのは9位の渋野日向子ではないか。
先のメジャー「AIG全英女子オープン」で初日に8オーバーの134位と大きく出遅れると、2日目も78を叩いて通算14オーバーの140位。下から3番目の成績で予選落ちした。その前週も初日に股関節痛で途中棄権している。
ベスト10に食い込んだ2試合が破格の賞金総額
今シーズンはLPGAで19試合に出場し、その半数近い7回の予選落ちと1回の途中棄権がある。世界ランキングで見ても59位にとどまる。日本人プロでは古江(8位)、笹生(12位)、山下美有夢(20位)、畑岡(29位)、岩井明愛(35位)、西郷(37位)、竹田麗央(42位)、小祝さくら(47位)に後れを取る9番目にランキングされているのだ。LPGAの賞金ランキングとの大きな違いはなぜ生じるのか。ゴルフ担当記者が言う。
「ベスト10に食い込んだのは2試合だけ。ただ、その2試合が全米女子オープン(2位)とKPMG全米女子プロ選手権(7位)というメジャー大会だった。しかも、全米女子オープンは賞金総額がツアー最高で1200万ドル(約17億4000万円)の試合。2位に入った渋野は129.6万ドル(1億8792万円)を獲得した。
7位に食い込んだKPGM全米女子プロもツアー2番目に多い賞金総額1040万ドル(約15億円)の大会。渋野は26.7万ドル(約3872万円)を手にした。2試合で156.3万ドル(約2億2660万円)を獲得している。通常のレギュラーツアーの試合の賞金総額は100万~200万ドル(1億4500万~2億9000万円)。渋野はたった2試合でそれと同等の額を稼いでしまった」