「たまにしか来ない人よりもよほどお金を落としている」
PR会社勤務の30代男性・Bさんも、作業をする目的でスタバによく行くという。
「逆に、1人じゃないとスタバは選びません。誰かとお茶や打ち合わせをするならコメダやファミレスなど、テーブルが広いところに行きます。僕のよく行くスタバはオフィスビルの中にあって、1人か2人のお客さんが多く、会社員とか仕事をしている人ばかりなので、雰囲気的にこちらも作業がしやすいというのはありますね」
批判のやり玉に挙げられる「1杯で何時間も粘るから、ありがたくない客」という声に対しては、首を傾げる。
「たしかに2時間ぐらいいることはありますが、僕がよく注文するのはコーヒーのグランデサイズで、かつコーヒーを注文したらくれる“ワンモアコーヒー”チケットを活用して、おかわりも頼むので、ショートサイズ1杯分以上のお金は払ってます。
作業が長引いたり、お腹が空いたりしたら途中でケーキやドーナツを追加オーダーしますしね。サンドイッチなんか、正直ほかで食べたほうが安くておいしいこともあるなとは思っているんですが、お店を出るのが面倒なので買ってしまう。週に1回はそういう生活をしているので、たまにしか来ない人とかよりも、よっぽどお金は落としている方だと思いますよ」(Bさん)
Bさんは、同じスタバでも地域や立地によって雰囲気の違いがあるため、自分の用途に合った店舗を選択しているという。
「スタバでも地域によってカラーがあるんです。立地や広さによって客層が違っていて、例えば以前住んでいた家の近くにあったスタバは、すごく広くて、家族でも1人でも居心地のいい空間づくりが工夫されていました。キッズメニューもあって、親子連れにも大人気で、ベビーカーを押す母親がよく行列をつくっていましたね。
キッズメニューがあったのはすごくびっくりして、スタバのホスピタリティってすごいなと純粋に感動しましたよ。ただ、どうしても子供の声が聞こえたり、4人ぐらいでおしゃべりに興じる人たちがいると集中できない。カウンター席もあったのですが、“ここは自分には不向きだな”と思って、以来行っていません。店を選べる側が選んだらいいだけの話です」(Bさん)