「高いドリンクを飲んでやる気を出す」
スタバで仕事する人だけでなく、勉強する人もやり玉に挙げられがちだ。都内の私立大学に通うCさんは、〈スタバで勉強するやつ図書館行けって思う〉という意見に対して、「逆に勉強して何が悪いのか」と不思議がる。
「『図書館に行け』と言うけど、家から遠いし、早く閉まるし、勉強ができる座席は少なくて争奪戦です。この間の日曜日に行った時は、シニアの男性がいびきをかいて寝ていました。どの図書館でも勉強環境が整っているわけではないんですよね」
〈(スタバで勉強する人は)大した学校にいけない〉という声もあるが、進学高校出身のCさんは、「なぜそんなにスタバを貶めたいのか」と首を傾げる。
「私は高校時代、新宿にある予備校に通っていたのですが、授業が始まるまでの空き時間などに、塾の近くのスタバで時々フラペチーノを買って中で勉強をすることもありました。スタッフのお姉さんがカップに『がんばって!』と書いてくれたりするのもうれしかったですね。とはいえスタバは高いので、フラペチーノを飲む日は気合いを入れる日とか、気分転換したい日とかです。ドリンクで気分が高まって、やる気が出るなら別によくないですか?」(Cさん)
Cさんは、スタバで勉強する人たちを排除したいような投稿の数々を見て、「ドトールで勉強していたら言われないんですかね? スタバがちょっと高いから、高校生には早いということですか? あるいは、自分の子供時代にできなかったから、妬ましいのか羨ましいんですかね……?」と最後まで理解に苦しんでいる風だった。(了)