いま持っているPS5をあと10年くらいは使わないと…
現在PS5を所有しているゲームファンにとっても、今回の値上げは他人事ではない。都内に住む会社員のAさん(40代男性)はこう話す。
「私は発売当初にPS5の通常版を買って、いまでも楽しく遊んでいます。でも、今後このPS5が故障したら結構厳しい。私はソフトをディスク版で買っており、それをプレイするには通常版のPS5が必要になります。買い替えたら8万円の出費がかかるので、いまあるPS5をどうにかして大切に扱わないといけません。そう簡単に壊れるようなものではないと思いますが、なんとなくあと10年くらいは使わないと……という気にもなってきます」
“PS派”から“Nintendo Switch派”への鞍替えを考えるゲームファンもいるようだ。神奈川県に住む自営業のBさん(30代男性)はこう話す。
「個人的には、Switchは子供やファミリー向けなイメージで、PS5のほうはもうちょっとコアなゲーマー向けというイメージ。重厚なゲームを楽しみたいと思ってPS5を選んでいました。でも、よく考えてみると、自分がプレイしているゲームって、必ずしもコアな感じでもないし、なんならSwitchでプレイできるゲームも多いんですよね。あと、いま1歳になる息子がいて、そのうち一緒にゲームをするようになるとしたら、PS5よりもSwitchのほうがいいのかなという気持ちもあります。仮に今後“PS6”が出たとしても、相当高くなりそうだし、それならば今のうちにSwitch派になるのも手かな」
ちなみに、Nintendo Switchの次世代機については、今年度内になんらかの発表があると明かされている。
「Nintendo Switchの次世代機がどのようなスペックになるかは不明ですが、価格がどうなるか、注目度が高まっているのは間違いないでしょう。PS5ほどの高価格にならなければ、カジュアルゲーマーにとっては高価なPS5よりもNintendo Switchのほうが選ばれやすくなるはず。
また、Nintendo Switchでしかプレイできない人気タイトルが多い一方で、PS5には独占タイトルがそこまで多くない。そうした面で、“PS5を選ばなくてはいけない理由”が少ないという事情もあります。だからこそ、Nintendo Switchの次世代機への期待も高まっています」(藤井氏)
多くのゲームファンに衝撃を与えることとなったPS5の値上げ。今後の家庭用ゲーム機市場が大きく動くことは間違いなさそうだ。(了)