「“あれほどのこと”があったのに、どうして離婚しないの? しかも仮面夫婦でもビジネスカップルでも家庭内別居中でもないって──それは“民意”に反するでしょう?」。自称「夫婦問題研究家」のオバ記者こと名物ライター・野原広子さん(67才)が、最も不可解な夫婦、元衆議院議員の金子恵美さん(46才)と同じく元衆議院議員で実業家の宮崎謙介さん(43才)に直撃インタビュー。昔のことをいまさら掘り返さなくても?……いやいや、あの事件を糧に積み重ねてきた日々にはどんなことがあり、お互いの思いはどう変遷したのか。8年たったいまだからこそ、冷静に振り返ってもらった。【前後編の前編】
「衝撃だった。こんな驚きは67年生きてきても、そうそうあることじゃない」
夏の初め、オバ記者が女性セブン編集部で息巻く。彼女はこの前日、新潟県長岡市の田植えイベントに参加してきたのだ。イベントには、金子恵美さんと、宮崎謙介さんも参加しており、そこで驚きの場面を見たという。
「うれしいな。さっき田植えを見にきた人から『一緒に写真を撮ってください』って言われちゃった。なにせ、あの騒動の後は隠し撮りばかりだったから」
と屈託なく顔をほころばせる宮崎さん。その横に金子さんが笑顔で寄り添う。仲睦まじい夫婦の光景だ。
“あの騒動”とは、8年前にさかのぼる。金子さんが切迫早産のため、緊急入院していた2016年1月30~31日、宮崎さんが自身の選挙区にある京都府内の自宅マンションに女性タレントを招き入れ、ともに宿泊したと報じられた一件だ。
「このときの宮崎さんは“育休”を旗印にメディアに躍り出たばかりの若手議員。育休を取るって公言していた夫が、妻の妊娠中に問題を起こすなんて、そりゃ即離婚でしょう。それなのに、目の前のふたりの仲のよさはどうなの? 納得いかない」とオバ記者。そこで編集部は、野暮を承知でふたりに直撃した。