女性問題程度では離婚理由にならない
オバ記者:というようにね。一家で降りかかった火の粉を死に物狂いで払いのけてきたのに、何ですか? 宮崎さんはもう一度やらかしたんですよね。
宮崎:……そう、ですね(うつむく)。メールで人生相談をされて、答えていたら報道されてしまって。
金子:もうねぇ、懲りないというか、人がいいというか。あらら、って呆れましたけど。最初のときもそうでしたが、こうなることがなぜわからなかったのか、ということだけは私も聞きたい(笑い)。
オバ記者:で、普通なら、さすがにこれで離婚でしょ?
金子:何度女性問題を起こそうが、それで離婚は絶対にありえません。宮崎が私や息子、両親にしてくれたことの大きさに比べたら、その程度のこと、引き換えにならないんですよ。 日々のことで言えば、料理は私より上手で、息子(現在8才)が保育園時代は、どんなに遅く帰ってこようが、お弁当を毎日作ってくれたし、家事も丁寧。私が選挙に落ちたときなんて、彼の方が「申し訳ない」って大泣きして……。
宮崎:あのときは、ぼくが絶対、家族に不自由な生活をさせないって、気が引き締まりましたね。
金子:彼、行動力がすごいんです。この前も養護施設の人たちにお寿司を握って食べさせたいと思ったようで、すぐに学校に習いに行って実現させちゃう。人をすぐに信じるところがあって、それがいいときも悪いときもあるんですけど、仕事においては、多くの協力者を集められるし、私の地元でも、騒動の渦中なのに村の駅伝に参加して、村の人たちになじんでしまったり……。私ひとりでは歩めないジェットコースターのような人生を送らせてくれるんです。
オバ記者:じゃあ、金子さんは、何をしたら許せない?
金子:息子を悲しませるようなことは許さないかな。
宮崎:それはぼくも同感だから、絶対にありえないよ。
オバ記者:仲のいい夫婦って、えてして“ニコイチ(※2人で1人かのように親密であること)”になりがちだけど、おふたりは、同調していてもそれぞれが自立しているのね。
宮崎:関係しているかはわからないけれど、ぼくは彼女のことを“ママ”と呼んだことがありません。妻として見ないといけないと思うので。呼び名って大切で、ママと呼ぶと母親として見てしまう。ぼくは夫婦でも、パーソナルスペースが大切だと思っています。だから、それぞれにやりたいことがあれば、“どうぞ”と言って止めませんし。
金子:意見の違いはバーッと言いますけどね。でも言いたいことを言ったら2分でおしまい。私たち夫婦は、ベストフレンドみたいな感じです。以前、前世を視てもらったら、姉と弟だったみたいですけど(笑い)。