都市部を中心に、見かける機会が増えてきた「電動キックボード」。たとえば株式会社Luupが提供している電動モビリティサービス「LUUP」では、16歳以上であれば免許不要で乗れるという手軽さもあって、移動手段として人気が高まっている。
クレジットカードを登録するだけで利用でき、利用は基本料金50円、時間料金1分15円。大々的な1時間無料キャンペーンや、ヘビーユーザーに向けた月額980円のサブスクプランの提供なども実施しており、普及を後押ししている。
一方で、訪日外国人が増えるなか、外国人の利用者も増えており、なかには日本の道路交通ルールを無視した乗り方をするユーザーもいて、周囲がヒヤリとするケースもあるようだ。
2人乗りや子どもを入れて3人乗りのケースまで
2023年7月にLUUPは「特定小型原動機付自転車」という新しい区分に分類され、車両と同じ扱いの乗り物になった。公道上では道路交通法を守らなくてはならないということで、車道を左側通行するのはもちろん、右折時は二段階右折をする必要がある。自転車で禁止されている片手運転や飲酒運転、2人乗りも禁止だ。
車道を走るLUUPだが、これまで交通ルールを学んだことがないままに乗っている人も大勢いる。また、訪日外国人の場合も、日本で車を運転するなら国際免許証を取得するなど所定の手続きが必要だが、LUUPでは母国で免許証を持っていようがいまいが関係ない。
X上には危険な乗り方をしている外国人たちの目撃情報が多数寄せられている。大阪府在住の主婦・Kさん(40代女性)は「2人乗りや3人乗りをしているケースを見たことがある」と明かす。
「心斎橋や梅田で、1台のLUUPに男女カップルが乗ったり、小さな子を間に挟んだ親子っぽい3人が爆走しているのを目撃しました。初めて2人乗りを見た時は、目を疑いましたね。1台に何人も乗っているせいか、時々バランスを崩して蛇行運転になっているのも、怖かった。ある時は、危険な乗り方をしながらいかに上手に走行するかを競い合っているグループに遭遇したこともあります。もちろん危ない乗り方をするのは外国人に限らないのでしょうけど……」(Kさん)