東京都在住の会社員・Sさん(30代男性)は、酒を飲みながら乗っている外国人を見たことがあるという。
「チューハイや缶ビールを片手に、街中を走っている人を何度か目撃しました。外国人は日本のチューハイのラインナップの多さや、コンビニで手軽に買えることが楽しいらしく、ただでさえ路上で飲みまくってるのに、さらにLUUPに乗りながらとか……。自転車よりも片手運転しやすいのも問題だなと思ってしまいました。
歩行者から見ていても危なっかしくて怖いのに、車を運転している人にしてみたら、たまらないと思います。車のほうに倒れてきたら、自分が何もしていなくても接触してしまうことになるわけですよね? 恐怖以外の何者でもないでしょう」(Sさん)
外国では夜間の酒類の販売や路上飲酒が制限されていることも少なくないため、昼夜構わずアルコールを購入でき、かつ路上でも飲酒できる日本はパラダイスの思えるのだろうか。さすがにそうした無法地帯っぷりが目に余った東京・渋谷区では、この10月から渋谷駅周辺での夜間の路上飲酒を禁止するとしているが、どこまで実効性があるのかは不明だ。
「見かけたら距離をとるようにしています」
LUUPを日常の足として活用する東京都在住の会社員・Hさん(30代男性)は、「同じ道を走っていても、危ないLUUP利用者がいると怖くて仕方がない」と話す。
「やはり外国人に多いのですが、もはや逆走や信号無視には『またか』と思ってしまうぐらい、見慣れてしまいました。歩道を走っている人もいます。信号は、本来車の信号を見なくてはならないはずですが、しれっと歩行者の信号でわたっていたり、二段階右折をしていなかったり。
2人、3人が話しながら並走しているグループもいますが、特に都心は道も狭いので、かなり危険を感じます。2人乗りは子供連れの外国人がよくやっている印象で、子供が親にしがみついていますが、“落ちたりしないだろうか”とこっちが運転に集中できないレベル。自転車の前や後ろに子供を乗せている感覚なのでしょうか……。
他にも、信号待ちの車の横をすり抜けたり、歩道に乗り上げたりと滅茶苦茶な利用者も見ました。心底恐怖なので、見かけたら距離をとるようにしています」(Hさん)
もちろんLUUP側としても手をこまねいているわけではない。飲酒運転などの悪質な違反を確認した場合はこれまでもアカウントを凍結してきたが、6月には、利用者が交通違反で警察に摘発された場合、独自に違反点数を加算する制度を始めており、一定の点数以上に達した利用者には、アカウントを30日間凍結するなどの対応をとっている。
電動キックボードのシェアリングサービスは、電動シェアモビリティ世界最大手である米Lime(ライム)が8月19日から日本でのサービスを開始し、市場がさらに広がろうとしている。利用者側の安全運転への周知が求められる。(了)