藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【初めての米国債の選び方】「ストリップス債」と「利付債」で購入時の価格が異なる仕組み どちらも満期まで保有すれば額面上の損失はないが為替リスクに注意

米国債を買う際に知っておきたいこととは(写真:GettyImages)

米国債を買う際に知っておきたいこととは(写真:GettyImages)

 株式市場が不安定な中、比較的安定している債券をポートフォリオに入れるという考えがある。債券の中でも特に人気なのが「米国債」だが、どのように買うことができるのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第109回は、「米国債の買い方」について。

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 最近、米国債を買いたい、もしくは買ったという人が周りで増えてきました。株式市場が不安定な中、比較的安定している債券をポートフォリオに組み入れたいと考えているようです。米国債は、ネット証券などで、直接買うことができます。

債券のしくみ

 復習もかねて、まずは債券のしくみをお伝えします。

 債券は、国や地方公共団体、企業などが資金を投資家から借り入れるために発行する有価証券の一種です。あらかじめ満期日が決められており、そこまで保有すればお金は全額戻ってきます。また、決められた利率での利息が、受け取れます。

 ただし、債券を発行した機関(発行体)が潰れてしまうと、お金は戻ってきません。そのため、発行体の信用度が高いほど、利率は低くなります。

 債券は、新しく発行されたものを新発債、すでに発行されているものを既発債といいます。わたしたちが米国債を買う場合、既発債を買うことになります。

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