居室内の天井に生活リズムセンサーを設置
「サクラビア成城」を運営するプライムステージは、セコムと森ビルが共同出資で設立した会社だ。集中監視システムや防犯センサーをはじめ、セコムならではの厳重なセキュリティ体制がとられている。セコムの警備スタッフが24時間常駐し、敷地・建物内を巡回している。
前出・森坪氏がセコムの強みについて解説する。
「セコムはセキュリティだけでなく、自社でオリジナルブランドの老人ホームや病院も持ち、既存のお客様サービスの一環で介護医療にも非常に力を入れています。介護施設シリーズ、介護事業所も多く運営しており、その介護ノウハウはグループ全体で共有されていると思われます。
セコムの強みには見守りサービスもあります。自社でシニアレジデンス、介護レジデンス、介護施設を運営しているのもそうですが、もともと戸建てセキュリティのトップシェアを誇る企業であり、顧客宅の見守りサービスや24時間の緊急対応、部屋内の異常事態に対するセキュリティに強みを持っています」
「サクラビア成城」の一般居室には、緊急通報装置が複数備えられている。緊急呼出ボタンが寝室、化粧室、浴室、リビングルームの各部屋に設置されており、ボタンを押すとスタッフが駆け付ける。また、居室内の天井に生活リズムセンサーを設置し、一定時間内に人の通過がなかった場合、非常警報装置が作動する仕組みになっている。
入居前に居室はコンクリートの状態まで解体
今回の取材で「そこまでするのか!」と驚いたことがある。入居前に居室は原則、コンクリートの状態まで解体、給排水管や電気配線も交換し、その入居者のためにフルリフォームされるのだ。コンクリートむき出しの状態から内装を一から手がける。
「前の居室を解体してスケルトンにし、すべて新しい内装でお迎えいたします。もしご希望がありましたら、このコンクリートむき出しの段階でご契約いただければ、内装や間取り、雰囲気のご希望もオプションで取り入れることもできます。その差額分の費用はかかりますが、ご希望に応じて壁紙や間取りなどを標準仕様のものから変えることが可能です。カーテンなど標準仕様と同等品で色が違うだけでしたら、追加費用はいただかないでご用意します」(プライムステージ・広報担当)