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「自分の子じゃないかも…」浮気相手の妊娠発覚に“托卵疑惑”を抱きながら結婚した男性が「新たに自分の子供はつくらない」と決心した理由

友人からは「DNA鑑定をするべきだ」

 佐々木さんは動揺した。身に覚えがないわけではないからだ。一方で、「避妊には気をつけていたのに」という思いもあった。佐々木さんの大学の同級生だった友人・Aさん(30代女性)が当時のことを振り返る。

「気が動転していた佐々木くんのかわりに、私が情報を集めました。サークルの人たちの話を総合すると、橘さんはかなり遊ぶ子で、常に複数の男性と関係をもっていることもわかりました。さらに妊娠が発覚したとき、橘さんは『関係を持ったことがある相手のうち、時期的に可能性は一番低いけれど、将来が安定しそうだから佐々木さんの子供ということにする』と仲間内に話をしていたというんです」(Aさん)

 Aさんは、そのことを佐々木さんに報告した。それを受けて、佐々木さんが『本当に自分の子なのか』と橘さんに詰め寄るのかと思いきや、佐々木さんの下した決断は「彼女との婚約を破棄する」というものだった。

「子については『DNA鑑定をするべきだ』というのが友人間では一致した意見でした。佐々木くんの結論に、『えっ、そっちなの!?』と全員驚いたことをよく覚えています。

 結局、佐々木くんは当時の彼女に手切れ金をいくばくか払って、彼女と挙げる予定だった結婚式の相手を橘さんにスライド。大学での友人以外にサークル内のメンバーも多く招待されましたが、みんな事情をそれなりに知っているので、手放しでおめでとうとも言いにくい。あの空気感は地獄でした」(Aさん)

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