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【1本30万円の出品も】サントリー100周年記念で社員に配られた「非売品ウイスキー」の高額転売騒動、広報部は「当社としては遺憾です」

社員や関連会社の人たちに配られた非売品の特別なウイスキーが転売される事態に(時事通信フォト)

社員や関連会社の人たちに配られた非売品の特別なウイスキーが転売される事態に(時事通信フォト)

 2023年に100周年を迎えたサントリーのウイスキー。大阪府にある「山崎蒸留所」のリニューアルや「山崎」「白州」の限定ハイボール缶発売など様々な催しがあったが、関係者の間で注目を集めているのが、ある「特別なウイスキー」の存在だ。飲料大手・サントリーホールディングスの社員が語る。

「うちの会社は昨年、ウイスキーの生産100周年を迎えましたんですが、それを記念して、8月中旬、会社から社員や関連会社の人たちに非売品の特別なウイスキーが配られたんです」

 その名も「たすき」。ボトルや箱には赤く光沢のあるロゴが印字され、同社の看板ウイスキーである山崎や白州、響などによく似たデザインだ。ボトルが入っている白い化粧箱の袖には、こんな文言が記載されている。

〈1923年、創業者・鳥井信治郎の夢から始まり、現在まで連なる挑戦の歴史。情熱を持って脈々と受け継がれてきた『たすき』が今、あなたへと繋がれました〉
〈このたすきを胸に、サントリーの未来を、そしてあなたの未来を切り拓いてほしい〉

シリアルナンバーは黒塗り

 だが、実はこの「たすき」を赤の他人に繋ぐ事例が相次いでいるという。

「社内では事前に『転売禁止』の旨が伝えられていました。ですが、配布されて早々、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリに高額で出品されているんです。180ミリリットルのボトルと量は少ないのに、30万円の値で出品されているものもありました。多くの出品者は身元がバレないようシリアルナンバーを黒塗りにしており、『悪質だ』『誰が出したのか』と社内で問題視されています」(同前)

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