優待利回りと配当利回りと足した総合利回りを見ながら投資判断をしているという。
「注意しなくてはならないのは、現金でもらえる配当の利回りと違って、優待の利回りは表向きの価値との乖離が生じているケースがあること。“1万円分の優待”に見えるものが、1万円ではないこともある。
食品や電化製品、旅行・各種体験など、魅力的な商品と交換できるポイントでの優待を導入している企業が少なくありませんが、商品のために使うポイントと市場価格に乖離があるケースがある。1万ポイントの商品の実質価値が6000円といったことが起きる。ネットオークションなどで売られている価格と比較して検討をする必要があります。そこまで加味して優待利回りを自分なりに修正して考えたほうがいいでしょう」
【プロフィール】
かんち/1961年、三重県生まれ。元消防士。専業投資家。現在の資産は8億円超で、年間配当金は2000万円超に達する。投資初心者でもわかりやすく、判断基準が明確で再現性の高い投資手法は、個人投資家の間で定評がある。5月に初の著書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株投資入門』(ダイヤモンド社刊)を上梓し、注目を集めている。