最終的に「日経平均3000円」もある
「一時的な急落に動揺せず長期・分散・積立投資を続ければ資産は増える」とする“金融村”の喧伝に森永氏は反論する。
「結局のところ、株式投資は“安く買って高く売れば儲かる”という単純な話でしかないのです。長期積立投資は安いところでも買うけれど、高いところでも買わされる。また、分散投資をすると利回りは低下します」
現在も続く日本市場の乱高下は「バブル崩壊の序章に過ぎない」と言う。
「暴落はこれから本格化し、日経平均株価は最終的に3000円くらいになると考えます。歴史を振り返ると、バブルが崩壊すれば株価は8割以上、値下がりするし、バブルはいずれ必ず弾ける。
投資依存症から脱却するには、まず投資から手を引くこと。そして投資はギャンブルに他ならないと認識し、少しずつ考え方を立て直すしかないのです」
投資ブームに沸く日本人は、この警鐘をどう受け止めるか。
※週刊ポスト2024年10月4日号