快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

【ゆったり派のバイク選び】コスパ良好、レトロモダンな台湾製スクーター「キムコ・アローマ150」の魅力を実写レポート

リアボックスを装備した「アローマ150特別仕様」

リアボックスを装備した「アローマ150特別仕様」

 ツーリングに絶好の季節を迎え、爽やかな風の中を気軽にバイクに跨がって出掛ける“お散歩ツーリング”が楽しめる。前回記事ではレジャーバイクの王道モデル「ホンダ・ダックス125」をレポートしたが、他にも個性的な選択肢がある。今回、注目するのは輸入スクーターの「キムコ・アローマ150」。シリーズ「快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた」。自動車ライターの佐藤篤司氏が実車してレポートする。

輸入スクーターのお買い得車「キムコ・アローマ150」

 バイク大国とも言われる台湾でのバイク普及率は、人口100人当たりで65台以上になるという統計があります。そんな台湾で20年あまりも新車販売台数のトップを走り続けているのが台湾南部の高雄市に本社を置く「光陽工業」が展開する「キムコ」ブランドです。ちなみに同社の英語表記は「Kwang Yang Motor CO.,ltd.」で、その頭文字から「KYMCO(キムコ)」とし、1992年にブランドとして確立されました。

 そんな同社は1964年に設立され、当初から日本の本田技研工業と技術提携を締結。ホンダの高品質な海外製造拠点のひとつとして成長し、1994年にその関係を解消した後も順調に発展を続ける、創業60周年を迎えた台湾メーカーです。現在では台湾以外にもヨーロッパやアメリカ、そして日本やアジア各国に拠点を展開するグローバルブランドで、年間120万台以上を販売しているメーカーです。なお日本での法人名は「キムコジャパン(株)」として活動し、主力のスクーターだけでなく、「4輪バギー」のメーカーとしても知られています。

 そのキムコには現在、スタイリッシュでスポーティなスクーターが多くラインアップされ、ブランド人気を支えています。一般的にスクーターと言えば、ガソリンタンクを抱えるようにして車体に跨がって乗るバイクに比べ、乗車も楽で乗りやすく、荷物などの積載容量も多めなど、実用面での優位性は高い印象があります。当然ながら、ご近所散歩などでも使い勝手がいいパートナーと言えます。

 そこでキムコのスクーターの中から“ゆったりツーリング”に似合う1台を探してみると「アローマ150」という存在が浮上してきます。スポーティさが光るキムコの中にあっては「クラシカルでエレガント」という表現が似合うスクーターです。イタリアではすでに「LIKE」という名称で販売されています。

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