快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

【ゆったり派のバイク選び】コスパ良好、レトロモダンな台湾製スクーター「キムコ・アローマ150」の魅力を実写レポート

ベスパにも引けを取らない「レトロモダン」な佇まい

 このセグメントのスクーターと言えばイタリアの「ベスパ」が圧倒的な知名度と実績を持っています。そんなベスパのお膝元に乗り込み、丸みを帯びたフロントシェイプと、シャープなリアシェイプとを融合させたデザインなどを武器にイタリアでも健闘しています。

 一方、日本では致し方ないことながら、知名度やブランド力においてはベスパ。→、さらには国産メーカーのスクーターにアドバンテージがあります。ただ実際にそのデザインを見てみると現代のイタリアンスクーターを思わせるクラシカルな雰囲気を持ったデザインは悪くありません。むしろ古さと新しさを取り混ぜた「レトロモダン」な佇まいはファッショナブルな町並みにおいても違和感なく溶け込むようです。

 さらに760mmの低いシート高と車両重量128kgという軽量のボディに前後12インチホイール&フラットなステップボードを採用することで、取り回しは容易です。そのサイズ感は125ccクラスと言われても納得できてしまうほど。これほど気軽な乗り降りを実現していれば、不意に散歩ツーリングへ、と思い立っても躊躇は少ないはず。

 そんなコンパクトでスリムなボディに与えられているのは扱いやすい150ccの空冷4ストローク単気筒SOHCエンジン。最高出力は13.3馬力(9.8kw)/8,500rpm、最大トルクは12Nm/6,500rpmというスペックです。150ccクラスとしては特別パワフルではありませんが、かと言って力不足を感じることもほとんどありません。街乗りは問題なく対応しますし、高速走行でも80km/hのクルージングは問題なくこなしてくれます。

 そして一番の魅力とも言えるのがベーシックなモデルで35万9700円(TE30DF/税込)、写真のリアボックスを備えた特別仕様車が37万700円(TE30DG/税込)という価格で、輸入スクーターとしてはリーズナブル。単純な比較はできませんが、ベスパの同クラスにあるGTS Classic 150という人気車が64万9000円(税込)ですから、軽い気持ちでエレガントにツーリングを楽しみたい人にはちょっと気になる存在です。

エッジを効かしたシャープなリアデザインとオシャレなパイピングが施されたシートの組み合わせがファッショナブル

エッジを効かしたシャープなリアデザインとオシャレなパイピングが施されたシートの組み合わせがファッショナブル

直感的で見やすく、機能的なレイアウトのアナログメーター。時計機能も付いている

直感的で見やすく、機能的なレイアウトのアナログメーター。時計機能も付いている

【写真】キムコ・アローマ150のシャープなリアデザイン
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。