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《豪雨による地下街の浸水リスク》丸の内、有楽町、大手町など駅直結の巨大地下施設は全体が水没する恐れも 海抜が低い大阪、海に近い名古屋の地下街もリスクあり

荒川破堤で浸水どうなる?豪雨で都営地下鉄の全長43kmが浸水の懸念も

荒川破堤で浸水どうなる?豪雨で都営地下鉄の全長43kmが浸水の懸念も

 恐ろしいのは、“Xデー”が到来したら迷っている時間はまったくないということ。ある実験では地下室で水位が上がる速度を調べると、高さ3mの天井まで達するのに十数分しか要しなかったとされる。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんが説明する。

「地下の狭い空間に閉じ込められると、浸水によって溺死する可能性があります。実際、過去の災害で溺死が発生した場所はビルなどにある狭い地下室が多かったです」

形のない水の侵入を食い止める困難さ

 東京以外の大都市にも豪雨リスクは当然ある。

「大阪は海抜が低く、川と海に囲まれているうえ、古くて複雑な地下街にもかかわらず水害対策が進んでいない場所が多いので、大規模な人的被害が生じる確率が高く非常に心配です。

 海が近い名古屋や、何度も浸水被害が発生した福岡の地下鉄や地下街にも水没リスクがあります」(和田さん)

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