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《豪雨による地下街の浸水リスク》丸の内、有楽町、大手町など駅直結の巨大地下施設は全体が水没する恐れも 海抜が低い大阪、海に近い名古屋の地下街もリスクあり

 もちろん、自治体や鉄道会社などは被害を見越して豪雨対策を進めているが、形のない水の侵入を食い止めるのは容易ではない。元東京メトロ社員で鉄道ライターの枝久保達也さんが語る。

「水は小さな隙間からでも入ってくるので、完全に防ぐのは難しい。

 8月のゲリラ豪雨では市ケ谷駅の地上にある出入り口に、駅員が水の侵入を防ぐ止水板を設置しようとしたが格納庫が水圧で開かず、ならばとシャッターを下ろしたものの水圧で破損して浸水しました。これらの作業は利用客が板やシャッターに挟まれないよう目視で確認して行う必要があり、緊急時には間に合わないケースが多いのです」

 大切なのは事前に豪雨リスクを把握しておくこと。平時から自宅や職場、学校などの最寄り駅周辺の地形を確認しておきたい。ウェザーマップ代表取締役社長で気象予報士の森朗さんが語る。

「普通に暮らしていると土地の高低がわかりにくいのでハザードマップで確認しましょう。実際に自転車で走ってみると、上る際に負荷がかかるので、地形を体感できます」

※女性セブン2024年10月10日号

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