優勝チームが決まる前にセールを実施
実はこの9月27日から関西の阪急阪神東宝グループのスーパーでは3日間の予定で「2024 阪神タイガースセール」が始まったばかりだった。阪神タイガースのオリジナルバックにお菓子、食品、お酒を詰め合わせた福袋(1000円と2000円)などが販売されている。ただ、セール開始早々に痛恨の負けを喫し、翌28日に六甲おろしがかかる店内でも、セールのコーナーを素通りする買い物客が目立った。
昨年の阪神優勝に際しては、関西大学大学院の宮本勝浩名誉教授がその経済効果を「全国で969億円が見込まれる」と試算。実際、昨秋はまず、リーグ優勝セールで関西全体が盛り上がった。昨年9月14日の甲子園球場で巨人に勝利して18年ぶりのリーグ優勝を飾ると、翌日には梅田の阪神百貨店で「リーグ優勝ご声援感謝セール」が行なわれ、早朝から2000人以上が行列を作った。同11月の「日本一&感謝セール」と合わせて32億円を売り上げている。
今年は9月28日に阪神のV逸が決まったわけだが、今度はその日のうちに大阪・梅田の阪神百貨店が10月9日から7日間、「阪神タイガース応援セール」を開催すると発表した。優勝チームが決まる前にセールを打ち、決まった後もクライマックスシリーズからの勝ち上がりに望みを託して応援セールを打つ。やはりナニワの商人の商魂はたくましい。