キャリア

「一般選抜では東京の難関大に手が届かない」地方の学生でも挑戦できる総合型選抜の最前線 早稲田大「地域探求・貢献入試」は入学者の約3分の2が地方学生

「文武両道」を掲げる地方進学校の強み

 一方で、そういった推薦入試でも地方からもまんべんなく受験生が集まる入試もある。

 その一つ、立教大学は首都圏の受験生に人気がある大学だ。立教大学も、一般選抜とは違う資質や能力を持つ学生へ門戸開くために、自由選抜入試、国際コース選抜入試、アスリート選抜入試などの総合型選抜入試を行っている。

 その中で、学部学科ごとに出願資格を定め、志願理由書等の出願書類、小論文、面接で合否を決める自由選抜入試はやはり首都圏の学生の割合が高い。

 しかしだ。

「アスリート選抜入試は地方の受験生も多く受験してきます。他の入試と比べると合格者のうち、地方の受験生の割合は高いです」(立教大学入学センター課長・原正福氏)

 アスリート選抜入試は名前のとおり、スポーツで活動実績のある高校生に向けた入試だ。出願資格は地域ブロックの大会で4位までに入賞した者、団体競技で4位までの場合は正選手として出場した者などのスポーツで活躍した実績を見るが、それと同時に基礎学力も評価する。

 評定平均が3.5以上、英語資格・検定試験のスコアの提出も出願資格として求められ、二次試験では小論文も課せられ、論理的な構成力や知的な素養も評価の対象となる。つまり、「スポーツだけをやってきて全く勉強をしていない」タイプの高校生には向いていない入試だ。

 そのアスリート選抜入試において、地方の高校生の受験比率が高いということは、それだけ地方にはスポーツを頑張りながら、勉強もしてきた高校生が多いからだろう。

探究学習の地方普及で、総合型選抜の可能性が広がる

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