移住先になじむ努力は必要
青木さん夫妻は最初から、地域に溶け込む努力をしようと決めていたという。
「移住者が多い場所とはいえ、長く暮らすなら地域住民と仲よくし、この地になじむべきだと思い、まずは地元の飲食店でアルバイトを始めました。社会参加がいちばん早く地域に溶け込める方法かなと思って」
観光地である那須では、ホテルや旅館、飲食店など求人数が豊富で、50~60代でも仕事に困ることはないという。すぐに知り合いができ、その伝手で、リフォーム代も安く抑えられた。
「夫は移住前から仕事を決めており、いまは牧場で働いています。移住先で仕事をするのは、金銭面はもちろん、その地に根付くためにも最も大切なことだと思います」
澄んだ空気、降るような星空、500円で入れる温泉、念願の家庭菜園に大型犬との暮らし……。夢が叶い、本当に幸せだという。