仕事はパソコンと電話があればどこでもできるため、量は減らしたもののそのまま継続。職探しの手間がかからなかったため、一般的な移住よりは気軽に暮らし始められたという。
「食べ物はおいしいし、人はやさしいし、唐津は本当に最高です。東京では約23万円だった家賃は、およそ6万円になりました」
大切なのはコミュニケーション能力
近所の居酒屋に通ううち、おかみさんをはじめ、地元住民ともすぐに仲よくなれたという中川さん。
地方移住で大切なのはコミュニケーション能力だと続ける。
「ぼくはたまたまうまくいったケース。幸いでした。移住の最も難しい点は人脈作りだと思います。なんせ、それまでの人間関係がリセットされてしまいますから。
知り合いのいない場所で、人脈を築き直すのは大変。移住を考えるならコミュニケーション能力を鍛えておいて損はないでしょう」
自分と同じ、都会からの移住者を見て気づかされることもあったという。
「50代で移住する人は、ある程度の地位を築いてきたケースが多い。そのせいか、過去の栄光を自慢する人をよく見かけます。移住先に受け入れてもらいたいなら、その土地の文化や風習をリスペクトし、謙虚に振る舞った方がいいと思います」
郷に入っては郷に従えを肝に銘じておこう。
※女性セブン2024年10月17日号